現場で選手と向き合う中で、「楽しんでいけばいい」「競技を楽しんでいれば強くなる」そんな言葉をよく耳にします。
間違いではないのですが、その言葉が一人歩きしていると感じます。
そこで、スポーツにおける“楽しさとは何か”を整理するシリーズ記事にしました。
第三回は、プロとアマで「楽しむ」の意味がどう違うのかを、立場の違いから考えます。
「楽しむことが一番大事」
この言葉は間違っていません。
しかし、プロとアマでは“楽しむ”の意味が大きく違います。
アマチュアにとっての楽しさ
アマチュアの競技は、基本的に自己選択です。
・やりたいからやる
・好きだから続ける
・生活の中心ではない
ここでは「好き」「楽しい」という感情が最も重要な”燃料”になります。
アマチュアの世界では、それも自然な判断です。
※一概には言えませんが、アマチュア競技の一般論として

プロにとっての楽しさ
一方、プロ競技はアマチュアと大きく違っています。
・結果が評価基準
・契約や立場が関わる
・やるかどうかは選べない場面もある
ここでは「好き」「楽しい」という感情だけでは成り立ちません。
ーもちろんその競技を続けているのですから、根本的に「好き」「楽しい」感情はあります。
プロの世界では、結果は自分だけの問題ではありません。
チーム、契約、ファン、スポンサーなど多くのものが”結果”と結びついています。
だからプロが言う「楽しい」とは、プレッシャーがない状態ではありえません。
その責任を引き受けたうえで競技に向き合う感覚です。
プロの楽しさは、“結果を取りにいく過程を面白がる”。
”楽しいからやる”ではなくて、”やるべきことをやり続ける中で意味を見出せるか”なのです。
決定的な違い
アマは「感情が先」なので、楽しさが”入口”なことが多いですよね。
プロは「責任が先」であるので、楽しさは“継続の燃料”となります。
また、練習やトレーニングに向かう姿勢も違うのではないでしょうか。
・アマチュア:今日は気分が乗らないから練習を軽くする。
・プロ選手:気分が乗らなくても、必要なメニューはやる。

プロが失うと危険なもの
しかし、「プロに楽しさは不要だ」と誤解しないでください。
結果を追い続ける世界だからこそ、「自分はなぜこれをやるのか」という意味がなければ続きません。
プロの楽しさは、“覚悟を伴った納得感”です。
気分の高まりではなく、自分で選択し続ける感覚だと言えます。
まとめ
「楽しむ」という言葉は、よく使われますよね。
しかし、その意味は立場によって変わります。
アマチュアにとっての楽しさは、「好きだから続ける」という感情が中心です。
一方、プロにとっての楽しさは、「結果や責任から目を逸らさずに競技に向き合い続ける」こと。
(気分がいいから楽しいのではなく、厳しい要求の中でも競技を続ける意味を見出す)
同じ「楽しむ」という言葉でも、背負っているものが違えば中身も変わります。
だからこそ、「楽しむことが大事」という言葉を使うときには、どの立場の話なのかを考える必要があります。
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▶︎ 第一回は、育成年代で大切な「楽しさ」の育て方について

▶︎ 第二回は、“楽しむことが一番”の落とし穴──プロに必要な本当の楽しさとは



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