子どもの知的好奇心を伸ばす
メンタルコーチング 2020年06月10日
Last Updated on 2020-07-26 by kaorinco19
香川県高松市
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平日の昼下がり、隣の末っ子くんが自転車の練習をしています。(Aくん)
平日なので、家族は仕事・学校にでかけていますのでおばあちゃんがその姿を見守っています。
そのお宅の並びに家が5軒建っています。
隣が私の家、その隣には犬が2匹庭にいて人が通るたびに吠えてくれます。
(怒って吠えてるんじゃなくて、人が好きで吠える感じ)
自転車に乗れるようになったのでとてもうれしそうにその道を往復しています。
ところが、おばあちゃんはそうでもなさそうです。
だんだん飽きてきたおばあちゃん、Aくんに小言を言い始めましたよ。
・犬のいるお宅の前を通るたびに犬が吠えるので、そこまで行くな
・そんなに早く漕ぐと危ない
・Aくんが何か言うと否定する
おばあちゃんも暑い中大変です。だんだん疲れてきた気持ちもわかります。
たぶん4歳くらいかな?口も達者!
おばあちゃんの言葉に対して、Aくんも応戦していてイライラした様子。
おばあちゃんが言っていた小言。
「そこの家の前に行くと、犬が吠えてうるさいから行かないで」
「近所の人の迷惑になる」
「あんたが行くと犬が吠える」
︙
犬が吠える→近所の人の迷惑→本当にそうなのかな?と自分が思っていることを疑ってみると、別の理由だったりします。
(おばあちゃん自身が犬をうるさいと思っている、嫌い、早く家に入って休みたい、とか。)
それを”適当なもっともらしい理由”をつけて子どもに言うと、
【犬が吠えると迷惑なのか】【僕が行くと犬が吠えるのか】とネガティブな先入観を植え付けてしまうこともあります。
(迷惑なこともあるけど、この日は平日の昼下がりで人がいないのを想定しています。)
子どもの好奇心は底なし。
見るものすべてが新鮮で、自分で何でもやってみたくなりますね。
そして、できることが増えたらもっと好奇心は広がります。
子どもの好奇心を抑えることなく、伸ばしてあげられるのが理想です。
反面、世話をする大人は大変。いつも一緒にいる幼児期などは特に。
そこで少し子どもとの付き合い方が楽になるかもしれない魔法。
・自分の気持を”他のもの”のせいにせずに、話してあげる。
→犬が吠えると迷惑だから⇛疲れたから家に入りたい
・否定せずに聴いてあげる
・可能性は無限
→もしかしたら、このAくん、将来は自転車競技でオリンピックに出るかも!とかというように。
犬の吠える声よりも、実際にはおばあちゃんの小言の声のほうが私には迷惑だった昼下がりでした。
大人の体面(世間に対する体裁)や面目よりも、子どもに向き合ってあげられるといいですね。