「叱る」から「褒める」にシフトしよう、さらには「諭す」へ
メンタルコーチング 2020年07月14日
Last Updated on 2020-07-26 by kaorinco19
香川県高松市
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本日お伝えしたいことのまとめ
- 叱ることは不要
- 叱ると一時的に効果は出る(3日間だけ)
- 叱り続けているから有効だと勘違いしている
- 叱らないと効かない?「叱る」と「諭す」を考えて
- 「叱る」から「褒める」にシフトしたほうがグンと伸びる
- 褒めるときは、具体的に過程を褒める
『叱る』ことは必要?
『叱る』ことで選手のパフォーマンスが上がりますか?
答えは
『叱る』ことは不要です!NOです!いらないです!
叱る効果は一時的
一時的なパフォーマンス向上はあるでしょう。
あくまでも 一時的 なものです。
その根拠となる実験があります。

上記でもおわかりの通り、叱る(真ん中)と一時的に効果があります。
ただし、その効果は3日間…。
現状、「叱る指導法で効果が出ていますよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
つまり叱り続けているから効果が出ている、と言えるのです。
(叱る→3日間の効果→叱る→3日間の効果→叱る→ の悪循環)
「叱ることで効果が出ている」
「叱ることが重要だ」
と思い込んでいるんですね。
誤った指導法の典型は
「俺(私)が選手の頃はもっと厳しかった」
「俺(私)ができたんだからお前もできるだろう」
という思考です。
厳しかったから厳しくしなくては。
気合が足りない。辛抱が足りない。
挙句の果てには
「俺は、(私は)体罰を受けて強くなったんだから、体罰が必要だ…」と思っている方もいるかも知れません。
指導者が受けていた指導法が全て正しいと思い込んでいる。
そんなこともありそうですね。
暴言・体罰は絶対ダメ
感情に任せて『怒る』こともあってはいけないと思います。
暴言・体罰を受けた選手のメンタルはどんどん後退してしまいます。
また、悲しいことに『なぜ暴言や体罰がダメなのか』という根本が理解できていないのでは?と思われるような事件もあります。
あるSNSにパワハラ防止講習に参加した方からの投稿です。
その方が講師に「なぜパワハラ講習が必要なのか」と質問した際、
講師の方は「こんな世の中ですからね」と答えたそうです。
講師でさえ、この低い認識。
「世論があるからパワハラをしてはいけない」と勘違いしているようですね。
『なぜ暴言や体罰がダメなのか』
ここから指導者に教育しないと理解できない、ということだと思います。
暴力や暴言によって支配することは間違っているのです。
叱らないと 効かない?
とは言っても、
叱らないと効かないじゃないか…。ということもあるでしょう。
それでは、「諭す」ことを行ってはいかがですか?
諭す…
物事の道理をよくわかるように話し聞かせる。
納得するように教え導く。
褒め方
褒める時に大切なことを一つ。
『過程を褒める』『具体的に褒める』
100点とってすごいね(結果)→コツコツ勉強してたからだね(過程)
勝ってすごいね(結果)→あの場面のあのシュートよかったよ(過程)
叱り続けるよりも褒め続ける、にシフトしましょう。
本日お伝えしたいことのまとめ
- 叱ることは不要
- 叱ると一時的に効果は出る
- 叱り続けているから有効だと勘違いしている
- 叱らないと効かない?「叱る」と「諭す」を考えて
- 「叱る」から「褒める」にシフトしたほうがグンと伸びる
- 褒めるときは、具体的に過程を褒める
分かりづらいことがあったら、ご質問くださいね!
お読みいただいてありがとうございます。
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